(記&画/minaco.)
<#16 / UTD × DERBY COUNTY 4-1 >
この日は雨。ルーたんは家を出る時コリーンちゃんに、
「今日はおいらのゴールでピッチに虹を描いてみせるよ」などと約束してきたんだろう。
それとも意地でもループで決めないと気が済まない!(鼻息=3)という、持病の
「ループ病」が出たのか。トッティか。
3回ループを狙って、3回外した。
終いにはダービーのGKとDFにバカにされて、サハ投入後は渋々左へ回った。拗ねるほどに場の空気が悪くなろうと、それでもチャンスとあらばしつこくゴールを奪おうとする。
ゴールを、どうかルーたんにゴールを。ゴールがないとクリスマスが迎えられないんです──だんだんルーたんがマッチ売りの少女のように不憫になってくる。
終了間際にロンが(しょっぱく)得たPK。ルーたんに蹴らせてあげようとか、テベスにハットトリックさせたげようとか思う訳もなく、キッカーを務めるのはロン。蹴る瞬間すかさず詰めたルーたんだが、ボールはそのままネットに収まった。
──ああ、ロッカールームが思いやられる。
ファーギーはここのところ「今のチームは自分が率いた中で最強」だとか、「今の3人(ルーたん、テベス、ロン)はユナイテッドの新しいトリニティ」だとか、リップサービスがお盛んである。何しろ若くて実績の乏しい選手が多い今、彼らに自信を与え気持ち良くプレイさせてやるのは大事な事だ。当然、ファンが「かつてのカントナ世代、トレブル世代や、かつてのトリニティ(サー・ボビー、ロー、ベスト)に
比べるなんざ10年早いわ!」と突っ込むとしても。
ワタシには、ファーギーが最後の大仕事を少々乱暴に「まとめにかかってる」ようにも思える。持ち上げてるように見えて、実はプレッシャーかけてるんじゃないかと。広げた大風呂敷を畳むのに、時間は残り少ないのかもしれない。
しかし、実際のところ現トリニティはそれぞれ嗜好性がバラバラである。いずれも何かが足りないし、何かが過剰な3人だ。三位一体というより、三角関係のよう。けれどそれが上手く行ってるんだからユナイテッドは不思議だ(考えてみりゃ、かつてのトリニティもバラバラだったような)。
フリスビー犬の如きテベスがダブル、あっさりPKを決めたロン。なのにピッチにむくれるコドモが1人。しょっぱい… (´・ω・`)
いや、しょっぱいんだけどそんなルーたんがまたカワユスだから許す。3回外しても4回目にまたループ打つのを観たかった。すいません親バカです。
その他、箇条書き。
・ギグス、プレミア100ゴールおめ!
・こんなキャリックを待っていた。
・4点試合復活!
・ダービー、疑惑のゴール。
・あんパンマン似のアンデルソン、交代してトンネルから直帰って…どうした。
・ギグスの胸毛ご開帳。薄くなってないか…
・もみ手で登場するおシェイ。
・ファーギー散髪したらしいが、テベスの散髪はナニか間違ってる気がする。
気になるのは、前回信頼置かれてるみたいと書いて褒めたブラウンが契約でこじれてる件。この試合でも凄く良かったのだけど、どうやらおシェイと違ってブラウンには主張があるらしい。
寿司屋に例えるなら、見習いから始まってずっと下働きで、余所から来た弟子に追い越され、やっと最近煮方を任されたところ。
いつになったら板場を任せて下さるんでやんす。ええい、そんなら独立してやらあ!止めてくれるなおやっさん!
そんなブラウンの心のつぶやきが聞こえてくるんであった。(すまん全部妄想だ)