(記&画/minaco.)
【#24/ BETIS × REAL MADRID 2-1 】
ゴンザレスくんに坊主頭が似合うソビスなど、ベティスは若くてオトコ前だらけ。対するレアルはラウルにドレンテ、ロッベンにグティなど左利きだらけ。
それにしてもベティスのマスコットはナンなんだ。そしてあのボールボーイ達は何であんなにやる気ないんだ。まるで家でTV見てるようなくつろぎぶりであった。
以前、なかなか出場機会がなく不満を唱えたドレンテに「あいつはもっと我慢して黙ってなきゃいかん。もしなかなかプレイできない時、
俺なら自分自身にムカつくけどな」と軽く説教かましてたルート。
そのドレンテもホビーニョの怪我で出番が回り、2試合連続ゴールを決めた。その瞬間、やはりベンチから飛び出して激しく万歳するルートの姿がシュスターの陰に見えた。
ところが景気の良い話は続かない。前半で逆転され、アウェイでの闘い方に向かないこの日のチームはなかなか取り返す事が出来ない。
そんな展開で、怪我明けのルートがマドリディスタのチャントに背中を押されつつ、後半途中から出場。
ルートの分の仕事も請け負って頑張ってたラウルだが、こういう試合にはガチが是非居てほしいところ。どうにも見てられなくてウズウズしてたルートが入ってレアルのポゼッションも増えてゆく。GKリカルドには良い思い出が無いんだけど、ガゴのパスに抜け出したルートのシュートはリカルドの手をかすめポストに当たる。うう惜しい。その後ラウルがピッチを去ると、何故か途端に野放しなカオス状態となり、両者カードも増える。
ベティスの時間稼ぎも何のその、ロスタイムは6分もの大サービス。何でもいいからとりあえず同点に、とルートも次第に黒化するのである。メッジから顔面に一発喰らって、コレ幸いにゴール正面のFKを獲得。
「俺に蹴らせろ」
多分まあそんな事をグティに告げると、恐れ多くもセットしたボールの前に立った。
えええ、フ、FK蹴るんですかい。PSV時代に何度か、いやユナイテッドでも05/06シーズンの初めに蹴った事はありますが。子供の頃にはベッカム並みのボール蹴ってましたが。ワタシはプロの公式戦で決まったとこ見た事ありませんが。
リカルドがゴール右側を空けると意表を突いてカベの下を狙ったものの、あっさり跳ね返されてしまったんだが、ルートはそのリバウンドをファーにいるロッベンへ。なのに急に来てビックリしたロッベン(いわゆるQBKですな)は、わざわざ仰け反ってボールをよけやがったではないか。せっかくのチャンスを逃して激しくガックリするルート(キーンさんならシバいてるぞ)。
ああ、ガチと塩の間に流れる深くて暗い川が見える。ってゆうか、そもそもFK蹴る気無いのかロッベン。
それでもなお黒ルートである。今度は先程のメッジにローリング・エルボーをお見舞いする。怒ったベティス選手との間をラモたんが「そんな酷い事する訳ないじゃん」なんて笑顔で仲裁してくれたが、ガチは
「やられたら倍返し」の鉄則を忘れない。
とうとう追いつけぬまま試合終了。可愛いゴンザレスくんに責められても「ああそりゃ悪かったね」とでも言うように、サバサバとあしらって黒ルートも終了。
こんな風に欠場した分もプレイで返したかったんだな、と思えたし、足の具合も大丈夫そうで安心した。
手痛い敗戦だったが、すぐにローマでCLが待っている。