(記&画/minaco.)
ユナイテッドの試合を観た後でマドリーを観るというのは、気持ちの切り替えが難しい。
ぬるいプレイしてるとキーンさんならシバいてるぞおりゃあ、とか。山なりのロングパスを見て、そこでギャリーやスコールズなら正確にライナーを蹴るのにな、とか。グティがシュート・ミスしてもラウルはほんとに人が好いなあ、ルーたんなら怒ってるよ、とか。ペペはプレイスタイルがリオに近いけど、不甲斐ない失点した時姐さんなら即ヒステリーだよなあ、とか。そうかハビ・ガルシアはマドリーのおシェイなのか!とか、不毛な事を考えてしまう。やはり自分はユナイテッドが基準なので。
ロッベンが1人で持ち込んでパスを出しそびれた時も、ルートは「よこせってば!」と一喝したのにラウルは拍手してた。
何て腰の低いカピタンなんだ(←いい意味で)。
加えて今季の2ndユニは、明るいブルーに3本ラインがチェルシーに見えてしまうし('A`)
って、そんな事はどうでもいいのだ。ベルバさん、CLオールボー戦で初ゴールなんである。
苦しんだ割にあまりのごっつぁんで拍子抜けしたとゆうか、申し訳なさそうな顔で祝福されるベルバさん。奥ゆかしい。ルートなら例えオウンゴールでも臆面なく万歳してるよ。
吹っ切れたのか、次には素敵なボレーでダブル。それでもまだ笑顔がぎこちなく、ギグスには特に気を使ってもらってた。うい奴よのう。
新加入選手がファミリーの一員となるには、まずそのキャラを見極めねばならないと思ってる。ボケなのかツッコミなのか、ヒールなのかベビーなのか、それによって色んなポジションが決まる。
ベルバさんはというと、どうもユナイテッド=クロマティ高校には珍しいアダルトなタイプ。
こんな 姿を見た日にゃ、ギャングスタ気取りのリオも所詮子供といった感じか。
しかし、このゴールで謎めいたキャラの一端が見えたような気がする。不良少女がふと見せた恥じらい、とゆうか、ヒールのプロレスラーが素に戻ってしまった瞬間とゆうか。そんなベルバさんにグッと心を掴まれた方も多いんでは。
多分一番近いのは、
『オーシャンズ13』の
アンディ・ガルシアなのだ。顔似てるし。
オーシャン一家と敵対してたヒールなのに、たまたま利害が一致して一味に参戦したカジノ王。オーシャンよりオレがNO.1だと言いつつ、イジられていつのまにやらベビー・ターン。
アダルトな伊達男もユナイテッドに来れば時にファーギーから怒鳴られ、リオにツッ込まれ、ギグスに優しくされる。何だか勝手が違う中で、どういう存在意義を見出せばいいのか戸惑うに違いない。オーシャンズ11が13になるメリットとは何だろうか。
恐らく、ルーたんの負担をシェアする為なのだと思う。点取り屋でも指南役でもなく、このままでは消耗激しいトップの仕事を分担する為なんではないかと。ルーたんは起点になりキープして周りを使い、守備に奔走し、働きすぎてしまう。更にゴールまで望むのは酷というもの。
テベスはその子分属性を生かし、ルーたんの子分役(←悪い意味じゃないよ)となった。パク☆チーはフリスビー犬。ハーグリーヴスは用心棒。ロンは気まぐれな
恋人相棒。今季ギグスは中の人。
ならばベルバさんは、奥ゆかしくもそっとルーたんの影武者となってくれれば有難い。
だって、ユナイテッドでは誰もがルーたんを巡る愛の物語の登場人物になるのだから。妄想アングルだけど。
【きょうのビックリ】
えーっ。オランニェ引退したはずのエドさんが、W杯予選で地味に復帰してる…。