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イラストレーターMinacoとなるほ堂が、サッカーのこととか、映画のこととか、日々日常に関して、その情熱の総てを地球にぶちこんで叩き付け、戦い挑み、愛を説く日々の記録。
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by tototitta
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猫とジュリー
(記/minaco.)

其の一

秋も深まってきた今日この頃。エラ・フィッツジェラルドの歌声が聴きたくなる季節。
街の中心地、市役所裏に中津川が流れている。普段は釣り人や鴨がのんびり過ごしていて、もうすぐそこへ鮭が遡上してくる。

先日そんな長閑な場所を通りがかったところ、岸辺に猫がいるのを発見。すわ野良猫か、と近くへ行ってみた。
見れば白い猫と白黒ぶち猫の2匹が、誰もいない川べりを駆けている。白猫は側溝へと身を隠した。

鴨 を く わ え て る の が ハ ッ キ リ 見 え た。

そのままの体勢で、獲物が完全に息絶えるのをじっと待っている様子だった。うわわわ。
一方のぶち猫も、川へと向かう。いつものように無防備な鴨達が集まっている。水辺ぎりぎりまでぶち猫は歩み寄って草陰に潜み、獲物を捕らえるチャンスを伺っている。逃げろ鴨!鴨うしろうしろ!

やがて先程の白猫は一目散に川べりの遊歩道を駆けていき、姿が見えなくなった。どこかに子猫でもいるのだろう。今夜のご馳走を携えて、猫は行く。

いやはや、これが盛岡の猫である。こっちの猫は逞しい。ノラでも飢える事はないだろう。しかし、こんな繁華街でグレート・ハンティングを目撃する事になるとは…ブルブル。

そして今日、現場近くの住宅地で不発弾が2発出て来た…。(詳細はコチラ )そんなモリオカ。



其のニ

TVでジュリーが歌ってた。もう随分前にジュリーというものを降りた彼はすっかり丸くなっていたが、それもこのくらいの年代だった頃のマルチェロ・マストロヤンニを見るようで、伊達男の晩年としては許せる。還暦かあ。イイ声だなあ。

ジュリー世代のワタシが思い出すのは、小学校の頃同じクラスで同じ班だった男子のこと。
彼はエキセントリックな行動とナイーヴな性格でいつも周りをてこずらせる、言わば憎めない問題児だったんだけど、ジュリーの大ファンでよく歌っていた。当時のジュリーは和製デヴィッド・ボウイだと思っていたし、子供心にもノッポさんと共に反体制のアイコンだと響いてたのだ。

そんな同級生がある日、昔の劇場跡地(まだ舞台が残ってたらしい)で「ジュリー・ワンマンショー」をやると宣言した。ワタシは見に行った記憶がないし本当にやったのか知らないけれど、何となく見たような気持ちになっている。上半身裸で「サムライ」を歌うその子の姿を。


数ある曲の中で、この曲が一番印象に残っている。ヴィジュアル系の先駆けとも言えるジュリーの真骨頂。多分、当時の映画『愛のコリーダ』なんかの影響もあったのかな。そういや、『愛の嵐』のシャーロット・ランプリングみたいな衣装や、『ベニスに死す』みたいなマリンルックもあったっけ。
歌詞はいつもの男の美学、または散り際の美学なんだけど、「サムライ」というイメージをよくもまあここまで膨らましたもんだと思う。

だってサムライなのに、肩に掛けてるのはハーケンクロイツの付いたナチ軍服。
「♪片手に、ピストル~」なのに、持ってるのは日本刀。
ダンディズムなのに、半裸で刺青風スパンコールとアクセサリー。
まあ、ボギーなのにパナマ帽と髪に花を挿して歌った『カサブランカ・ダンディ』もある訳だが。スゴイな。

↓コレがお茶の間に流れてたってのもスゴイ。



考えてみたら、比較的マトモな「勝手にしやがれ」も歌詞が凄いんである。今回じっくり聴いてみて、阿久悠の天才ぶりにビックリした。
2番のサビにある、<♪夜だ~というのに派手なレコードかけて~ / 朝までふざけよう~ワンマンショウで~>ってところ。

いやいや、「 夜 だ と い う の に 」 が 問 題 じ ゃ な い で シ ョ !
普通、文脈からしてこの部分<派手なレコード>に対比するのは、「悲しいのに」とか「泣きたいのに」という感情を表す言葉でショ。気持ちとは裏腹に<ふざけよう>というコントラストをつけたい訳でショ。なのに、「夜だというのに」ときた。エーッ。阿久悠にとって、ここで対比するのはよりによって近所迷惑なのか!スゴイな…。
by tototitta | 2008-10-07 21:25 | 日々日常 | ▲ TOP
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