(記&画/minaco.)
近頃大人しいかと思ってたら、久々に出たね。
黒ルート。
前半39分までに、まあ色んな仕事を一気に片付けてしまったとゆう、ルートのマドリッド・ダービーだった。
まずは
獲る。
開始37秒。最初から飛ばすマルセロのパスをボックス外で受けたルートは、何の躊躇もなくおもむろに右足でややドライヴを掛けるようにして、馬蹴りゴール。しかもわざわざゴール左隅を狙う。おいおい、まだ観客も温まってないってのに、空気読めよ。
まるで挨拶もそこそこに、いきなり本題に入るような。立会いでいきなり張り手かますみたいな。或いは、その辺のゴミ箱に紙くず放り込むみたいな。今回こそはと意気込んでたアトレチコ・ファンに対し、なんてぶしつけでご無体なシュート!しかしあまりにDFは無防備であった。馬に前を向かせたら、蹴られると知ってるはずよハイティンハ。
その後20分すぎには、CKからカンナヴァロのシュートをGKリオ・フランコが弾いたのを、どフリーのルートが決めた。ところが、してやったりのつもりで喜んだのも束の間、これはオフサイド判定。
次に、
削る。
何せダービーだもの。いつしか試合は喧嘩祭りに突入だ。ハイティンハやウイファルシ、マニシェなど武闘派の腕が鳴る。
この日隠された暗黒面を見せたスナイデルがペレアのファウルを誘い、鼻血が出たけど退場者も出した。黒スナイデルは恐ろしい。
ルートもラウル・ガルシアに削られ、倒れた。一旦ピッチを出たが、程なくマドリーの攻撃に参加すべく戻ると、すぐさまボールを受けた。つい忘れてたよ、アンタが
やられたら倍返しするって鉄則を。
ボールを奪ったマニシェにこれまた躊躇なく、スライディングタックル。ボールを取り返そうとしたんではあるけど、同時に
もうひとつの「チャレンジ」も頭にあったはずである。スコールズと同じようにそれは唐突に、反射的に出現する本能。男ならやらねばならぬ事がある。
そして、
レッドカード喰らう。
一応断っておくけど、一発退場というのはいくら黒ルートでも滅多にない事。PSV時代に一度やらかしたけど、それ以降は記憶にない(今季プレシーズンの退場は累積だったはず)。とゆうか、生で観たのは初めて。生退場。
まあボールが離れた後のタックルと見なされたらしく、仕方ない。ほぼ確信犯だと思うし。報復じゃないけど、相手は既に警告もののファウル繰り返してたマニシェだし。
「どこが赤だよ!正当なチャレンジだろうが!
(゚Д゚)ゴルァ!!」とかレフリーにしつこく噛み付いてデラレに「どうどう」とたしなめられ、後ろではハイティンハも半開きの口で切なそうに見てた。
先制点、幻のダブル、そして黒。急いでやる事全部やっちゃったみたいな、ある意味清々しくルートのダービーは終わった。
良識派の方には怒られそうだけど、ただでさえ黒ルートにスイッチ入ったら、悪いけど練習場でもこうだから。ましてやダービー。いや、ご迷惑をお掛けしてすんませんマドリーの皆さん。同点にされてどうなるかと思ったけど、勝って本当によかったっす(´д`;)
振り返ると、何気にオランダ人達が試合の鍵を握ってたな。ハイティンハ、やっぱり。