(記/minaco.)
試合中、イグアインの走るフォームなどがルートに似て見える。
どうやらオランダ人が見てもそうらしい。「俺よりずっと華麗だ」と本人は否定しつつ、実は母親にもこう言われたと明かした。
「イグアインくんを観てると、お前が21歳の頃を思い出すわ」
そのイグアインは、先日マラガ戦でのゴールをルートに捧げてくれたそうな。ありがとう。
もはや21歳ではないルートの膝に、ダメージはかなり蓄積してたとみえる。当初クラブが「手術して全治2ヶ月」と予想しても、ワタシはもっと悲観的な覚悟をしてたのだ。恐らく本人もそうじゃないかと思う。
案の定コロラドでの診断結果は、
こちら にあるように悪い知らせとなった。
右膝、ボロボロですがな。9ヶ月て。
8年前の時も始めはユナイテッド移籍が決まり、メディカルチェックで右膝に異常が発覚したものの、地元開催ユーロ2000を控えてたので手術を拒み、集まったイングランドのマスコミの前で元気なとこ見せようとして練習中に靭帯を断裂してしまったという、何とも最悪の状況だった。とはいえ、若い頃と現在では9ヶ月の意味が違うのが辛い。
前にオガッサの為に Always look on the bright side of life なんて書いたものの、また膝仲間が増えちゃいましたね(涙)。ハーグリーヴスなんて可哀想に両膝だし…(そうだアタシがイラストに描きそびれたのがいけなかったのか。申し訳ない)。
ルートは術後、取材に答えた。
手術しなければ選手生命が終わってたこと、以前も同じような状況でそれを乗り越えたこと、まだやり残したゴールが沢山あるということ。
「俺はマドリーでCLのタイトル無しに引退するつもりはない」
そうなので、
「これまでサポートしてくれたファンに恩返しする為に、必死でリハビリする」
と言う。
そして、
「こんな時、選択は2つ。あきらめるか、それとも闘うか。
俺は闘う」
そう宣言していた。
当然ガチにとって、答えは「やるしかない」んであった。彼も言うように、長い旅になるだろう。それはまだ始まったばかりなのだ。とりあえず、リハビリやりすぎてボルトを曲げないように!
オランダ南部では、カルナヴァルの季節である。カトリックじゃなくても、シンタクラースさんがお供のズワルトピットを従え白馬に乗って、プレゼントを配りに国中を周る時期でもある。それが逐一TVで中継されるのが凄い。
ならば、シンタクラースさん、どうかスペインに帰る際白馬に千羽鶴でも渡してくれないか。ムリか。
マドリーのチームメイト達が、今節試合前に
“ANIMO RUUD”と入ったユニを着てくれた。こんな事をしてもらえるとは思ってなかったので、少々じんときた。シンタクラースさんのプレゼントかな。ありがとう。
帰りを待つ間忘れられないように、ここでまた彼について書くと思う。痛いけど。自分が気を紛らわす為でもあるんで、お付き合いいただければ泣いて喜びます。
【追伸】
こちら の非公式ファンサイトでもルートへの激励メッセージを募集しています。まとめて彼に届けるとの事。そういや以前にも、ファンが三十路のお祝いメッセージを集めて渡したら、丁寧なお礼がきたそうだ…。