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イラストレーターMinacoとなるほ堂が、サッカーのこととか、映画のこととか、日々日常に関して、その情熱の総てを地球にぶちこんで叩き付け、戦い挑み、愛を説く日々の記録。
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ああ絶景かな、『落下の王国』
(記&画/minaco.)

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ターセム監督の『落下の王国』('06)は、なんたってシリアル・キラーの頭ん中を覗く『ザ・セル』 ('00)以来、8年ぶり公開の新作。
今回もマジカルな超現実世界を豪華絢爛に撮り尽くしためくるめく映像美、ってところでしょうか。イイ夢見せていただきやんした。ご馳走様でした。

まずオープニング・シークエンスとタイトルバック。これが、も の す ご い 。列車と馬と人のモンタージュがエイゼンシュテインかと思いましたよ(最近『戦艦ポチョムキン』をスクリーンで観たばかりなんで)。続く「昔々の」病院の風景も含め、この数分間だけで満腹っす。
加えてエンディングでは、(『ニュー・シネマ・パラダイス』じゃあるまいに)往年のスラップスティック喜劇へのオマージュが。んまあ泣かせる。

自分にもっと教養があれば色んなツッコミもしてみたいけど、だからといってこれがインテリのお芸術映画という気はしないんでした。すきっ歯の5歳児にも充分解るシンプルなお話なのがいい。

この5歳児アレクサンドラちゃんの、演技とは思えない(実際演技してない)子供らしい仕草や反応、ぷにぷにした肉感がとても愛らしい。
彼女の鮮やかな脳内ファンタジーと、モノクロやセピアの現実。また、壮大な景色とギプスやアイマスク、薬瓶など小物とのコントラストが際立ちます。病院の細部はフェティシズム満載ですな。


南アフリカからブエノスアイレスまで、世界中の「絵になる」場所を切り取ってコラージュしたターセム監督。何処かにありそうな、それでいて何処にもなさようなロケーションはCGじゃありませぬ。
何でも、自分の家以外すべて売り払って制作費に当てたそうな。スタッフも俳優も手弁当。こういう豪気な映像バカは大好きです。

そのせいか、完璧に計算された画面にもどこか手作りの感触が残ります。あんな絶景の前で極彩色の衣装を纏った俳優を並べ、活劇を撮影すると思うと、それ自体がシュールでちょっと笑える。

そういえば『ザ・セル』ではサイコキラーが被害者を箱詰めしてたし、今回も箱が出てくる。どうやらターセムは箱派(コラージュ派)に間違いなさそうですよ。そんな「オレのお気に入り」を集めた箱の中身がこの映画であり、そもそも映画とは暗い箱を覗くようなものですね。

しかしまあ、どこを切っても石岡瑛子だねえ~としか言いようのないデザインでした。結構ドギツイし、朝っぱらから観てクラクラしたけど、着るかと言われたらワタシは一度着てみたい気もするね。ダーウィンの毛皮とか。

それから、一瞬シャバルさんが半裸で海から上がってきたり、ベルバさんが敵役で戦ったりしてたのは気のせいでしょうか…。


さてさて、ターセム監督と言えばR.E.M.の「Losing My Religion」PVと、このCM。どちらも名作です。マルディーニもフィーゴも前座扱いにして、最後に襟を立てるカントナ。解ってるな~!

Good vs. Evil


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by tototitta | 2008-11-30 21:46 | 映画 | ▲ TOP
帰ってくれたら嬉しいわ
(記/minaco.)

【CL #5 / Villarreal ×UTD 】


まずは、この記事を。
Fergie may buy back Rossi (Sky Sports)


ファーギー、ロッシを買い戻そうかな…なんて考えてるらしい。
キキキキ━━━━━(((((゚∀゚)))))━━━━━タタタタタ!!
久々に諸手挙げて小躍りしましたねワタシゃ。ええじゃないかええじゃないかって。そりゃもう、どうぞ買い戻しておくんなまし!!


そのロッシと対戦したCL第5戦。めでたく両チームがグループリーグ突破を決めた。
まあ順意表を見れば、穏便にドローというのが望ましい試合である。しかし、ロンを始め相当削られまくったユナイテッドはちとハラハラ。
しつこいDFにウンザリしたのか、ルーたんは珍しく(決して多くはないが、全くない訳でもない)シュミレーションをしてPKを求めたんだが、それを後で謝るのがイングランドならでは、だなあ。


ロッシはイタリア人だけど、ニュージャージー出身である。彼の際立った賢さは、その辺に由来がありそうだ。

彼を見てると、フットボールじゃなくても一般社会で出世するんじゃないかと思う。そのままアメリカに居てもロースクールを出て弁護士にでもなって、更に上院議員にさえなっちゃっても驚かない。そのくらいの育ちの良さ=教育の良さが見て取れる。

この日、ロッシは試合前のトンネルでユナイテッドの元チームメイト1人1人に対し、丁寧に挨拶をしてた。
そして終了後、ピッチのビジャレアル選手達を既に交代したロッシが1人1人ねぎらっていた。
恐 る べ し 、 こ の ソ ツ の 無 さ !

勿論、プレイもエクセレントな技術を持っている。ボールの無い所でのポジショニング、予想のつかない切り返し、無駄のないトラップとコントロール。小さな身体に拘らずハイボールの競り合いにも強い。何より、その闘争心と志の高さ。
どうもリオに対し敢えてタイマンを張るようなポジションを取っていて、リオもマークしてる場面が多かったのが興味深い。

ゴールはならなかったけど(ユナイテッドとしては喜ぶべきだけど)、ファーギーの前でもそのクオリティは見せられたと思う。いや、とっくに解ってるはずね。
数年前から「メッシよりロッシ」としつこく言い続けたワタシだが、いよいよアッズーリにも出場するようになり、そろそろアッズーリ復帰(ワタシが)に心動かされてるところだ。何年後かには、ジョビンコと共にエースを張ってるんじゃないかな。
そんな訳で、帰ってくれたら嬉しいわ。


ところで肝心のユナイテッドに眼を向けると、引き続きフレッチの安定感が素晴らしいんである。そこ、3ヶ月前のフレッチなら決めてる!って惜しいシーンはあったけど。
そして、エヴラにも観る度感嘆している。ロンのどんなムチャ(ネタ)振りにも飄々と応え、更にロンをリードし、ツッコミまで入れてくれる。おかげでロンも安心してボケられるというものだ。この芸域の広さは、ビッグクラブで10年やってるベテラン選手かと思うほど。凄いよ黒満男。今のユナイテッドの屋台骨を支えてるのはエヴラだと思うお。



【きょうの一曲】

You'd Be So Nice To Come Home To (1943/詞・曲 Cole Porter)
これ、ずっと「あなたが帰ってくれたら嬉しいわ」だと思ってたけど、実は「私が帰れたら〜」だったのね!今回は青江三奈でどうぞ。


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by tototitta | 2008-11-27 22:49 | Manchester United | ▲ TOP
『ブーリン家の姉妹』~プロレス的に
(記/minaco.)


地方の新興プロレス団体「ブーリン・ファミリー」に、“ザ・ブーリン・シスターズ”というタッグ・チームがいた。

姉のアン・ブーリンは、派手な打撃とマイクパフォーマンスを売りにするが、受身と寝技が苦手。
妹のメアリー・ブーリンは、玄人受けする受身と寝技を得意とするが、いかんせん華がない。

ある日、2人は経営難に苦しむフロントの戦略により、大メジャー団体「イングランド・プロレス」のリングに抜擢される。そして、地元興行で「ヘンリー8世国王杯」のタイトルマッチに挑戦することになった。無事勝利を収めたものの、期待されていたアン選手は大技でしょっぱく失敗。なんと、フォールを奪ったのはメアリー選手の関節技であった。

すると、フロントは急遽地味でスター性のなかったメアリー選手を猛プッシュ。ドーム興行のメインイベントに立てるという賭けに出て、見事「イングランド・プロレス」との本契約を果たしたんである。

当然面白くないのは、アン選手だ。団体内の不文律を破り、勝手に試合をマッチメイクしてフロントを怒らせてしまう。彼女は海外の他団体へ「武者修行」に出された。即ち、干されたんである。

ところが、アン選手はそこで新しい技を身に付ける。ヒールとして開眼し、再び「イングランド・プロレス」のリングに乱入してマイクを奪うと、メアリー選手の持つベルトへの挑戦権を強引に認めさせたんであった。

かくして、「ヘンリー8世国王杯」のチャンピオンベルトを賭けて元タッグパートナー同士が争う事となり、観客もこの因縁のアングルに盛り上がる。

勝負はアンの一方的なガチ試合。容赦ない反則攻撃に戦意喪失したメアリー選手に余力はない。
そして、ついにアン選手がベルトを巻いた。更に、彼女は団体エースの座を確約させようと、ドーム興行のメインイベントを迫る。だがこの時、既に団体のベテラン選手は不穏な空気を感じ取っていた。

そんな事も知らずに、アン選手と「イングランド・プロレス」は長年「ヘンリー8世国王杯」のタニマチ(=スポンサー)であった「ローマ・カトリック教会」を切り捨て、新たに「イギリス国教会」を立ち上げ独自興行に乗り出す。結果的に、これが観客をドン引きさせてしまったのだろう。強引すぎ!お前はエースじゃない!と会場で大ブーイングされてしまう。

追い詰められたアン選手は、一番弟子ジョージとタッグを組み、捨て身の危険技を繰り出すが、自爆。そして既に引退したメアリー選手が見つめる中、とうとうベルトを手放す…。


って、そんな映画でした、『ブーリン家の姉妹』 ('08)。あながち間違ってはいないはず…。

何となく観ててどよーんとしてしまったのは、そもそもヘンリー8世国王杯がしょっぱかったからではなく。
結局、ヒールでも野心と闘争心溢れるアン選手より、向上心も闘争心もないベビー・フェイスのメアリー選手が美味しいとこ持ってっちゃうのね…という、やるせなさのせいだと思う。
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by tototitta | 2008-11-24 20:02 | 映画 | ▲ TOP
少し和もう
(記/minaco.)


【かけつけ数杯】

Ferdinand was sup for it

そんなリオ姐さんが好き。家族と誕生日パーティ行く前に、頭冷やしたかったのかな。これが飲まずにいられるかってんだ。
そういやルーたんも代表戦後にカジノ直行した事があったけど、今の頭は大金スった罰としてコリーンちゃんに剃られた…とか?

【そこまでしても決められる】

カターニャのパンツ露出FW「DFの注意を引こうと…

すばらしい。



【レノヴェンス オガサFC】

「レノヴェンスFC」設立 アドバイサーに小笠原選手

今年の高校サッカー岩手代表は、不来方(こずかた)高校に決まった訳ですが、その中にもレイソルSS盛岡出身という部員は多いです。高校サッカーに優秀な人材を輩出する、地元のジュニアクラブなんであります。
そんな訳で、レイソルの冠を外して満男が総合アドバイザーに就任、というこのニュウスは嬉しいですねえ。

今後は小笠原選手に直接指導を受ける機会も企画。大船渡高校時代の恩師にあたる斎藤監督とともにチームを支える。コーチ陣には盛岡商全国優勝メンバー松葉開選手(岩手大1年)ら若手も入った。
チーム名のレノヴェンスはイタリア語の「王」(re)、「新しい」(nuovo)、「風」(vento)を組み合わせた造語。本県サッカー界に新たな風を吹かせたい、との願いを込めた。<11/19付 岩手日報朝刊より>

「レノヴェンス」という流れるような語感に続く、「オガサ」の無骨な響きがたまりません。やませの吹き荒れる岩手らしい名前かも。満王だし!
こうして地元に恩返ししてくれる満男の心意気、ありがたく受け取らせていただきます。

それにしても、これをユナイテッドファンに置き換えればカントナとファーギーとオーレ・グンナー・スールシャールが一緒にクラブを作るみたいな、まさしく夢の取り合わせではないでしょうか。
満男や斎藤先生の教えを直接受け、サッカー少年達が育ってゆくと思うと、今から愉しみでなりません!うちに息子がいたら、絶対入れるね。勿論、クラブのモットーは「勝つ」でしょう。



【やっぱりまた無理してユーヴェ戦に出てたんじゃん】




先日、オランダ国営TV NOSがコロラドでルートにインタビュウしたもの。完全版8分31秒です。きれいな景色だなー。
NOSのサイトでは、現地レポートと執刀医師の説明も観られますので、よろしければコチラ もどうぞ。ファンにはちょっと衝撃映像(8年前の負傷シーン)も含まれており、ご丁寧にドクターが模型まで使って解説までしてくれるんだけど、さすがに生々しすぎるかも。

但し、オランダ語です。大体の訳では、最初に
「デジャヴだね。8年前にも同じホテルにいて、ここで君と話してたよ。懐かしい訳じゃないけど、因縁じみてるな」
と話してるようです。

そして、「ベルナベウでのユーヴェ戦に出るべきじゃなかった。でもドクターに痛みはないかと訊かれたら、俺は問題ないぜ!って言うだろうしさ。全部の試合に出たいしさ」などと、アチャーな事も申してるらしいです。ちょっアンタ…
その他詳細は、どなたかオランダ語翻訳できる方お願いします〜。

何だか妙に眼が輝いて見えるのは、気のせいか。もしかして、もうガチの逆境スイッチが入っちゃったのかしら。
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by tototitta | 2008-11-22 22:57 | 小ネタ | ▲ TOP
長い旅のはじまり
(記/minaco.)


試合中、イグアインの走るフォームなどがルートに似て見える。
どうやらオランダ人が見てもそうらしい。「俺よりずっと華麗だ」と本人は否定しつつ、実は母親にもこう言われたと明かした。
「イグアインくんを観てると、お前が21歳の頃を思い出すわ」

そのイグアインは、先日マラガ戦でのゴールをルートに捧げてくれたそうな。ありがとう。


もはや21歳ではないルートの膝に、ダメージはかなり蓄積してたとみえる。当初クラブが「手術して全治2ヶ月」と予想しても、ワタシはもっと悲観的な覚悟をしてたのだ。恐らく本人もそうじゃないかと思う。

案の定コロラドでの診断結果は、こちら にあるように悪い知らせとなった。
右膝、ボロボロですがな。9ヶ月て。

8年前の時も始めはユナイテッド移籍が決まり、メディカルチェックで右膝に異常が発覚したものの、地元開催ユーロ2000を控えてたので手術を拒み、集まったイングランドのマスコミの前で元気なとこ見せようとして練習中に靭帯を断裂してしまったという、何とも最悪の状況だった。とはいえ、若い頃と現在では9ヶ月の意味が違うのが辛い。

前にオガッサの為に Always look on the bright side of life なんて書いたものの、また膝仲間が増えちゃいましたね(涙)。ハーグリーヴスなんて可哀想に両膝だし…(そうだアタシがイラストに描きそびれたのがいけなかったのか。申し訳ない)。



ルートは術後、取材に答えた。
手術しなければ選手生命が終わってたこと、以前も同じような状況でそれを乗り越えたこと、まだやり残したゴールが沢山あるということ。

「俺はマドリーでCLのタイトル無しに引退するつもりはない」
そうなので、
「これまでサポートしてくれたファンに恩返しする為に、必死でリハビリする」
と言う。

そして、
「こんな時、選択は2つ。あきらめるか、それとも闘うか。
俺は闘う

そう宣言していた。

当然ガチにとって、答えは「やるしかない」んであった。彼も言うように、長い旅になるだろう。それはまだ始まったばかりなのだ。とりあえず、リハビリやりすぎてボルトを曲げないように!



オランダ南部では、カルナヴァルの季節である。カトリックじゃなくても、シンタクラースさんがお供のズワルトピットを従え白馬に乗って、プレゼントを配りに国中を周る時期でもある。それが逐一TVで中継されるのが凄い。

ならば、シンタクラースさん、どうかスペインに帰る際白馬に千羽鶴でも渡してくれないか。ムリか。
マドリーのチームメイト達が、今節試合前に“ANIMO RUUD”と入ったユニを着てくれた。こんな事をしてもらえるとは思ってなかったので、少々じんときた。シンタクラースさんのプレゼントかな。ありがとう。

帰りを待つ間忘れられないように、ここでまた彼について書くと思う。痛いけど。自分が気を紛らわす為でもあるんで、お付き合いいただければ泣いて喜びます。


【追伸】

こちら の非公式ファンサイトでもルートへの激励メッセージを募集しています。まとめて彼に届けるとの事。そういや以前にも、ファンが三十路のお祝いメッセージを集めて渡したら、丁寧なお礼がきたそうだ…。
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by tototitta | 2008-11-17 22:30 | Ruud van Nistelrooy | ▲ TOP
FOOTBALL LIFE zeroのお知らせ
(記/minaco.)


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このたび創刊された『FOOTBALL LIFE zero』 で、表紙のロベルト・バッジョを描かせていただきました。以前ワールドサッカー・グラフィックという雑誌でお世話になりました中山淳編集長による、フットボールのコアマガジンです。

創刊号の注目は、あのバッジョの引退後を追った直撃取材。思えばワタシがサッカー見始めた頃、トト・スキラッチとバッジョが最初のアイドルでした。思い出深いわあ。昔はアズーリ・ファンだったのよね。

お値段はなんと500円(+消費税)!公式サイトのフットボールライフ・ショップから、または今後amazonや都内のサッカーショップやスポーツバーなどでもお求めになれますので、サッカー好きの皆様&現在のバッジョに興味のある方は是非どうぞ!
以上、宣伝でした!
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by tototitta | 2008-11-15 22:00 | 業務連絡 | ▲ TOP
『アクロス・ザ・ユニバース』はやっぱりツボ
(記&画/minaco.)

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ジュリー・テイモア監督の映画は全部観てる。
シェイクスピアの中で最もバイオレンスな「タイタス・アンドロニカス」を大胆に映画化した『タイタス』('99)を最初に観て、その残虐で絶妙な舞台美術とゴルチェの衣装がツボにはまった。
サルマ・ハエックがそっくりだった『フリーダ』('02)も、ウルトラゴシックなメヒコ美術や、シュールな絵そのまんまの映像が好みだった。

新作『アクロス・ザ・ユニバース』('07)は、なんと全編ビートルズの曲を使ったミュージカルだ。おお、ミュージカル!


舞台は1960年代後半。ビートルズ誕生の地リバプールからアメリカへ渡った主人公(リバプール・ファンで、その名もジュード)が体験する、恋と友情のLet it beな青春ストーリーである。
ニューヨークのアパートメントで同居するのは、ジャニス・ジョップリン&ジミ・ヘンドリックス風のミュージシャン・カップルに、謎めいたアジア人の女の子。恋人は革命にかぶれ、親友はベトナムに招集される。

登場人物がそれぞれこの時代を体現するキャラクターとなっていて、エピソードはいかにも当時にありがちな展開なのがニヤニヤのツボだった。

勿論ミュージカルなので、誰もが物語とシンクロするビートルズの曲を歌い出し、踊り出す。更にテイモア監督お得意のシュールな映像が度々オーバーラップして、サイケデリックに想像力を広げる。
でもってビートルズといったら、やっぱり最後はあそこアレか!そりゃそうだよね!

そんな感じで、この映画は’60年代のロマンティックなコラージュなのだった。やっぱりツボ!



大昔、高校時代の恥ずかしい思い出だが、演劇部でシェイクスピアの「真夏の夜の夢」を(行きがかり上)演出した事がある。
ワタシは大胆にも独自に脚色して、舞台を'50年代のアメリカに置き換え、挿入曲にエルビスを使い、結末も「愛こそはすべて」という風に大きく改変して上演した(ちなみに、再演時は'60年代に変更)。

シェイクスピアに何故エルビス?って、シェイクスピアと小田島雄志氏(訳者)に怒られそうだけど、まあ単に、当時から抱くミッドセンチュリーへの個人的憧憬をムリヤリ投入しちゃったワケである。

ジュリー・テイモア監督と自分を重ねるつもりなどないけど、観ながらそんな事を思い出してしまった。

公民権運動、ベトナム戦争、ウッドストック、五月革命…世界は激動の転換期。リアルタイムで体験した訳じゃないのに、ワタシにも強烈に刷り込まれている。映画やデザインなどビジュアルだったり、音楽だったり、'60年代までのポップカルチャーに多くを影響されたんである。
その後、カオスに疲れた'70年代は軟弱な風潮に走り、ロックンロールは死んでしまったのであまり好きじゃない。

ところで、ミュージカルの醍醐味のひとつは群舞だと思うんだけど、その辺のアイディアにもいくつか驚かされた。とりわけ、チアガール姿のアジア人の女の子が、アメフト選手の群れの中で歌う「I want to hold your hand」には鳥肌立った。まるで戦場のど真ん中を突き進む戦士のように神々しかったよ。
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by tototitta | 2008-11-13 23:03 | 映画 | ▲ TOP
タオルは投げるなよ
(記/minaco.)


先月のユーヴェ戦後にルートの怪我が判明した時、それが右膝と聞いてぞっとした。一度は復帰したものの、クラブ発表によると今は手術も考慮にあるらしい。かなり凹む。

どうやら8年前の怪我が再発したのでは、との事。長年酷使してきたせいで、膝が悲鳴上げてるんじゃないかな。これはもはやストライカーの職業病かもしれない。

マドリーのメディカルは、以前ルートを手術したRichard Steadman医師に診断を仰ぐそうだ。奇しくも、うちのハーグリーヴスも同じく米国コロラドでこの名医に診てもらうところだという。2人でしっかり治療してもらいたい。



先月のMarca紙に載ったインタビュウ記事の中で、何とも彼らしいロマンティックな表現でキャリアの最後について語ってた。

「いつか自分が退く日が来たら、皆のサポートに感謝するつもりだよ。
そういうもんだ。それが人生‐‐‐
若い選手には輝かしい未来があって、素晴らしい実績が付いてくる。
俺は自分のユニフォームを脱いでそいつに渡し、幸運を祈る。
そしてこう言う。
“さあ、お前の番だ”
それは俺の過ごした15年間でもあるんだ」


この人は気障な事を平気で言う。しかも、ホントにそれを実行してしまいそうな気がする。ルートの汗臭いユニをもらった若者は、どうリアクションすりゃいいのか。

まるで達観してるみたいに聞こえるけど、彼には極端なニ面性がある事を忘れちゃいけない。これは理想であって、現実はまた別。何せ、後にはこう続く。

「(若手の指導は)そりゃ控え選手の仕事のうちだけど、俺はまだそういう状況じゃない。そうだろ?俺はそう簡単に自分のユニをあきらめるつもりはないよ」



ところで現在、プロレスラー小橋建太は右肘を手術して長期欠場中である。一見何の関連性もないオランダと日本のガチ2人は、いつも同じようなバイオリズムを描いているから不思議だ(「2人のガチ」 参照)。

小橋は入院中にも拘らずダンベル持ち上げすぎて、肘に入れたボルトを曲げてしまった(!)と聞く。しかし、彼はなおも再びチャンピオンベルトを取り返すつもりでいるらしい。

ルートは8年前の手術直後、膝の傷跡を見せてこう言った(オランダNOS放映のドキュメンタリーから)。

「まだタオルは投げるなよ」

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そう、その意気だ。
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by tototitta | 2008-11-10 22:22 | Ruud van Nistelrooy | ▲ TOP
『譜めくりの女』は怖い
(記&画/minaco.)

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だいぶ前だが、フランス映画の『譜めくりの女』('07)を観た。
1人の審査員の些細な行為をきっかけに、ピアノの大事な実技試験を落としてしまった少女。時は過ぎ、ピアノを辞め大人になった彼女は、その審査員である著名ピアニストと再会する。ピアニストの家に家政婦として住み込み、やがて演奏会で譜めくりを務める事に…。

一見清楚で従順な家政婦だけど、謎めいた「出来事(結果)」によって次第に彼女とピアニストには何か「因縁(原因)」が?!…と普通なら進むのだが、いきなり「因縁」から始まって「出来事」が起こる映画である。「いかにも」な女がピアニストの前に現れ、どう考えても恐ろしい事が起こるべくして起こる。
とはいえ、この女の素性をピアニストは知らない。結局「ネタばらし」なく終わるのが不条理だけど、近頃のフランス映画は「やりっ放し」が多いなあ。『隠された記憶』とか『ザメッティ』とか。

監督自身が音楽家で、ある種の音楽映画かもしれない。そして日本に滞在した経験を持ち、日本文化からインスピレイションを受けたとも言われる。って、それ「魔太郎」か。恨み晴らさでおくべきか、って。そりゃ恨むのは解るけど、そこまでしなくてもねえ。

それとも、「能面」か。この映画、譜めくりの女の顔に釘付け。

何が不気味って終始「薄ら笑い」を浮かべてるのだ。うら若い女性なりの表情を見せる場面も少しだけあるが、何があっても決してうろたえることなく、口角にほんの僅か力を込め表情を変化させるだけ。無表情で泣く少女時代を演じた子役と、大人になっての女優(チェロを突き刺す時の顔!)がそっくりであった。
能面も基本は無表情ゆえ、その口元が角度や明暗によって僅かに泣き顔にも笑顔にも見える。この女優の「能面演技」が凄かった。

とまあ、ここまでは普通の感想である。
女同士の「因縁」も怖いけど、ワタシにはそれよりもっと衝撃的な場面があった。

女が部屋で電話するシーン。ベッドの上に、どうゆう訳かアニメ雑誌があったのだ。日本のアニメ絵がでーんと載り、「ANIME」という文字もハッキリ映ってた。いや、ピアニストの息子の持ち物かとも思うけど、物語との関連性・必然性は全く見当たらない。何だコレ。

もしや日本からインスパイアされたって、この事か。フランスで日本アニメが浸透してるのは解るけど、復讐を企てながら部屋でアニメ雑誌を読む年頃のフランス女…ってのも尚更怖いぞ。
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by tototitta | 2008-11-07 22:51 | 映画 | ▲ TOP
ハルが来た
(記/minaco.)


ハル・シティといえば、真っ先に思い出すのはハウス・マーティンズのアルバム『LONDON 0 HULL 4』。てゆうか、このタイトルでハルを知った。

ファンが持つ虎のマスコットが、可愛いかった。献身的に身体を張り続けるFWクザンさんは、立派だった。マクシェインも頑張ってた。U‐21で一緒だったお友達マンディに、エヴラはタジタジだった。
ハルはやはり虎だった。選手達はフィル・ブラウン監督の用意した「虎の穴」で訓練され、獰猛さも備えている。

それでもどうにか虎退治を成し遂げたユナイテッド。虎退治と言えば、一休さん。ルーたんの頭も一休さん。
ファーギーの赤ら顔とルーたんの頭の白さが一際目立ってた。正にユナイテッド・カラー。

それにしても、この曲を聴いてた当時にゃハルと対戦する日が来るとは思わなかったなあ。
ではご一緒に。パパパパ〜♪(要はこれを載せたかっただけ)

The Housemartins - Build


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by tototitta | 2008-11-04 22:38 | Manchester United | ▲ TOP
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