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イラストレーターMinacoとなるほ堂が、サッカーのこととか、映画のこととか、日々日常に関して、その情熱の総てを地球にぶちこんで叩き付け、戦い挑み、愛を説く日々の記録。
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ピッチには出たものの
(記/minaco.)

フェー監督曰く、「ルートはまだ90分使えるコンディションではないが、例え1分でもあれば特別な選手だ」

とゆう訳で、4試合ぶりに復帰しちゃった。現在のチーム状況を思えば少々急かされたような気もしなくはない。ハノーファー96戦で59分から交代出場し、結果はアウェイで3−2の敗戦。ルート絶賛の韓国人若手FWソンくんが2得点したものの終了間際に勝ち越し点を与え、HSVは相変わらず勝負弱いとしか…。どっちに転んでもおかしくない展開を、モノにする事が出来ないんだった。

とりあえず無事に復帰出来て、普通に烈しくプレイして、レフリーに猛烈に抗議してるのが観られて嬉しい。まだ100%じゃなくとも、遠慮なく競り合ってぶつかり合ってた。それはいつ何処に居ても変わらない。ただちょっぴし哀しいのは、HSVがそれに応えられる程のチームじゃないせいか。監督がショボいのか。今更そんな事言っても始まらないんだが、泣けてくる…。

泣いてても仕方ないんで(嘘)現実逃避。とゆうか回想ばかり。スペインでの4年間はともあれ(失敬)、キャリアで最も長く在籍したマンチェスター時代のネタは枚挙に暇が無い。これまでもチョコチョコ紹介してきたけれど、まだまだ書ききれない程のストックがあるんだった。そんなの今更誰が関心あるのかと言えば、多分どこにもないんだけど。それは承知しつつ、このまま捨てるのも勿体無いんで、まあ在庫処分ですよ。あとどれくらい時間があるかも解らないし、今のうちに少しずつネタ在庫を放出したいな。


そういえば今年の夏、「マドリーよりユナイテッドを離れる方が辛かった」とゆうルートの記事を見つけたんだった。
ユナイテッドを離れる事の方が辛かった。あそこは俺のクラブ、PSVやFCデン・ボッシュのようにね。マドリーとは違う。俺はあそこで物凄い日々を過ごしてファンとの温かい関係があったけど、マドリーではもっとビジネスライクだよ。俺が去った理由も彼らがそれを許可した理由もあって、全部良い事だ。マンチェスターではファーギーとの間で傷付く件があって、それはエモーショナルなもの。彼にとってもそうだと思う。マドリーでは感情的な溝は無かった。(The Republik of Marcunia)

ワタシが未だに未練がましく思いを馳せるのも、そうゆう理由がある。いやむしろ、感情的対立の結果だからこそ救われる面もある。もし彼がビジネスライクにユナイテッドを去ったなら、こうして当時の思い出を語る気にはなれない。ルートは今も年に1度は休暇でマンチェスターを訪れるという(MEN)。そんな(ファーギーと喧嘩別れした)元外国人選手は聞いた事がなく、彼において地元PSVやデン・ボッシュに匹敵するとは最大級の愛着と言え。それはワタシにとって何より泣かせる事実であり。

昔話とはいえ、当時あった絆はずっと続くものだと思うし、そう思わせてくれる。例え二度と帰れなくても、ワタシにとっては確かにかつてそこに居た証が重要なんであった。
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by tototitta | 2010-11-26 22:16 | Ruud van Nistelrooy | ▲ TOP
Actors Studio Interview〜ライアン・ギグス自らを語る(妄想)
(記&画/minaco.)

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【ホスト:ジェームズ・リプトン先生】今日は記念すべき日です。2度の欧州制覇達成、うち1回はトレブル、サー・マット・バスビー年間最優秀選手賞受賞、PFA年間最優秀若手選手賞2回、2009年にもPFA年間最優秀選手賞を受賞、ウェールズ代表でも活躍、英国よりOBE授与、プレミアリーグ獲得タイトルは11回を超えます。アクターズ・スタジオを代表する選手であり、100回目のゲストにふさわしい人物です。これまで何度もゲストに対して"影響を受けた選手は?"という質問をしました。その回答で最も多く名前が出た人物です……ライアン・ギグス
(場内大喝采で入場)

── ご出身はウェールズのどこですか?
(ギグス)「カーディフ」
── 何歳でマンチェスターへ?
「7歳だ」
── 何故「赤い悪魔養成所」へ?
「アレックス・ファーガソンにスカウトされたから。ある日、クロスロードに立っていたら赤い悪魔がやって来て、魂と引き換えに契約すると言われたんだよ」

──そこで出会った人物とは?
「ネヴィル兄弟、バッティ、ポール、ベックス、サヴェージらだ」
── 当時、あなた達は"ファーギーの雛鳥達"と呼ばれていたとか。
「みんな同世代だったから。俺はすぐ抜擢されたけど、他の連中は下積みが長かった。特にギャリーは(笑)」
── 見たら怒りますよ(笑)。


── アレックス・ファーガソンとはどんな人物です?
「ボスはまだ若かった俺を周囲の誘惑から守ってくれた。何せ女の子にモテモテだったし、CKを蹴ろうとしたら女の子が乱入して唇を奪われそうにもなったし、メディアでポップスター並みに扱われたのはジョージ・ベスト以来だし、実際当時はかなりイケてたし…。でもお陰で道を外れずに済んだね。ボスには感謝の気持ちで一杯だ」

── デビュー作は?
「初スタメンは1991年のダービーで、初得点もしたけどポジション争いが激しくてね。当時まだ17歳だから」
── スタメン落ちは苦い経験でしたが、そのお陰で別の作品に出会いました。ユナイテッド史の金字塔、『FAユースカップ』です。(場内大拍手)

── その年、再度クラブ史に名を残しました。その作品こそ『リーグカップ』。PFA年間最優秀若手選手賞も受賞されましたね。
「翌年にプレミアが始まったんだけど、既に左サイドでは無敵だったよ。カントナが来て、その後ダブルもした」

── 会場にはエリック・カントナ氏が来ています。どうぞお立ちを。(場内スタンディングオベーション)
    カントナ:「初めてギグスに会った時は、正直言ってこう思った。"巧いし速そうだ、でも一番になるのは無理だ。私がいるから”」
「カントナはアクの強い男でド派手な行動で有名だったからね。でも現場に出るうちに、その考えを改めたよ。最初は偉そうにしてたのに、3週目には我々より先に練習してた。本当だよ」

── 1998/99シーズン、『FAカップ再試合アーセナル戦』でのパフォーマンスは記憶に残っています。あの胸毛のアイデアはどこから?
「俺の案か衣装係の案かは覚えていないが、ハマッてたろ?」
── 見事に。濃いめでしたね。
「アイドル脱皮の為だったんだ。あんなにウケるとは思わなかった」
── 衝撃的でした。


── 1998/99の『トレブル』は大好きな作品の1つとか。
「あの作品では1968年欧州カップの時と同じ経験が出来た。全員が高い志を持って作ろうとしていたし、俺自身とても肌の合う作品だった。持てる力を存分に発揮できた。助演がテディ・シェリンガムとオーレ・グンナー・スールシャール。文句なしの作品だったよ」


── 数年前、大胆な役に挑戦しましたね。共演はダレン・フレッチャー、アラン・スミス、ジョン・オシェイ…慣れない中盤を相手に大健闘でした…『転向!センターハーフ』。リハーサルは?
「あったよ。監督がリハーサル好きでね。でもいくらやっても相手がオシェイだからね(笑)。全く意味なしだ」
── 作品を選ぶ時の基準は何ですか?
「まず第一に役柄だ。美味しいかどうか。そして共演者と対戦相手。最後に出演料だ」

── 今後の目標は?
「せめてあと30年は興味深い作品に出演できると嬉しい。監督にも挑戦したいね」
── そのような依頼が?
「来てるよ」
── では期待できますね。名采配を。
「そう願うよ」

── フランスの名司会者B・ピポーが作成した、恒例の10の質問といきましょう。
好きな言葉は?
「左足」

── 嫌いな言葉は?
「右足」

── 心躍るものは?
「自由」

── 滅入るのは?
「自由がない時」

── 好きな音は?
「リバティとザックの声だろうな」

── 嫌いな音は?
「ギャリーの話し声」

── 好きな悪態は?
「"シティなんか一生優勝とは無縁だぜ"…でも最初はシティのアカデミーにも居たんだ(笑)」

── 俳優以外で挑戦してみたい職業は?
「超攻撃的なチームの監督。守備なんかしない」

── 絶対にやりたくない職業は?
「イングランド代表かな」

── 天国に着いた時、神に何と言われたい?
「そうだな…神より悪魔が良いな(笑)」

── では、学生たちと。

Q(21歳フランス人男性):僕は後釜志望の2年生です。力不足を感じる分野はありますか。あるとしたら、どう対処を?
「良い質問だ。俺にはないね。苦手な右足は使わなきゃ良いんだ。だって左足で何でも出来るから。あと身体を柔らかくする事だね。ヨガをやれば良い」

Q(復帰志望30代男性):たまに途中出場したのですが、現場で孤立感を覚えました。ワンダーな役作りをしていたのですが、周囲が皆ワンダーをバカにするので…。
「仕方ない。ワンダーボーイには老け込み過ぎてるからな。ちなみに元祖ワンダーは俺だし。昔は可愛かったって?俺もそうだった。でも髪の毛には限りがある。だからワンダーで居たいならヘアケアに気を使え。え?そうゆう事じゃないって?お前もドライヤーの当たり過ぎだろ……?」

【フェイド・アウトしてエンディング・テーマ。早送りクレジット…】
参考:アクターズ・スタジオ・インタビュウ「ジーン・ハックマン自らを語る」
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by tototitta | 2010-11-23 22:09 | Manchester United | ▲ TOP
緊急妄想特番『暴れん坊主将(キャプテン)』
(記/なるほ堂、監修/minaco.)

【Stoke City 1 - 2 Man Utd】

1

「……ヴィダ様は何処(いずこ)に?」

先にスコットランド帝(のみかど)より、右大臣たる先君ギャリー公からの腕章禅譲の勅旨を賜り、いよいよ天下人、即ち赤悪魔幕府の征英大将軍の座に上り詰めたネマニャ・塞爾維亞守(せるびあのかみ)・ヴィディッチ公。だが、米将軍ならぬ「鼻将軍」の姿は、その守護すべき住まい「エド城(=エドウィン・ファン・デル・サール城)」に無く、

「またマークに引き摺られ、お城を抜け出されてしまったか……」

と、今節もまた肩を落とす御側御用取次、ジョン・愛蘭守・おシェイであった。

時、正に幕府一大事の折である。天下騒擾の「ルーニーの乱(註1)、その元凶と囁かれる「グレイザー一族の陰謀(註2)、今季相次ぐ「年貢のお取りこぼし(註3)、新参召し抱えに於ける「倹約令(註4)、意味不明な「オーウェン憐れみの令(註5)、そして先の「エド城雨漏り事件(註6)などなど……。「太陽(サン)」や「日々是鏡(デイリーミラー)」といった瓦版は、連日それらを面白気に書き立て、目安箱には領民の不満が溢れ、南部藩ならば既に一揆の二回や三回は起きていても不思議で無い様相である。

    ─────────────────────────────────────
    註1:ルーニーの乱
    故あって若年より剃髪出家したルーニー大僧正(諡号「悪童大師」)が起こした謀反。真に脱藩を謀ったか、単に脱藩を仄めかして帝に諫言する一人一揆か、次期将軍の座を蹴られた腹いせか、それとも浮気騒動から衆目を反らすのが目的か──その判断は後世の歴史家に委ねよう。なお、その後和睦に至った僧正は切腹を逃れ、暫く一家水入らずで「ドバイへ所払い」の沙汰が下った。

    註2:グレイザー一族の陰謀
    帝に取り入ったマルコム・猶太守(ゆだやのかみ)・グレイザー一族による、幕府公金横領の陰謀。深作欣二監督作品『柳生一族の陰謀』のリメイク。

    註3:年貢のお取りこぼし
    ここまで敵地での勝ち星無く、依て諸藩領地からの年貢(勝ち点)も三分の一以下に。2ちゃん河原の落書曰く、「此頃マンUに流行る物、怪我人、引分け、ヘアドライヤー」。

    註4:倹約令
    「移籍市場にて華美な補強を禁ず」という御触れ。だがそれ故に「小粒補強」が横行し、果ては浮浪の浪人者まで召し抱える始末となり、結果、領民たちから多くの不満を生むことに。ルーニーの乱の原因の一つとされる。

    註5:オーウェン憐れみの令
    「可哀想なオーウェンを大切にせよ」という庶民たちへの御触れ。御触れに反し、迂闊に「マイケル・オーウェンは、もうワンダーじゃない」とか「オーウェン・ハーグリーブスはもう再起不能だろ」などと言うと、厳しい御咎めを受ける。

    註6:エド城雨漏り事件
    2mの大天守閣を誇るエド城も、いよいよ老朽化で雨漏りし、先般みすみす勝ち点を失ってしまった事件。とはいえ、「エドを斬る」放送は勘弁よ。
    ─────────────────────────────────────



2

閑話休題。ともあれ、今は斯様な大事の折。加えて本日はストーカー集団・ストーク党詮議の為、名奉行パトリス・仏国守(ふらんすのかみ)・エヴラ公が左町奉行所を空け、更には、わざわざ隠居中の大御所様、即ち先君ギャリー公(現在は闇将軍)に御出座頂いた折である。

にも関わらず、相変わらずヴィダ様が新将軍の威光を示すのは「コイントスの儀」のみ。さすれば若き日より若年寄と呼ばれ、マルチポジションの智慧者として代々将軍家に仕えてきた「おシェイ爺」も、ほとほと困り果てるは詮無きこと。爺曰く──

「天下人の勤めは、エド城前の最終ライン、引いては赤悪魔幕府全体を統率する政(まつりごと)に有る筈。にも関わらずヴィダ様は、相変わらず目先の敵に釣られてばかり。嗚呼、暴れん坊主将様、今日も市井で喧嘩流血沙汰であろうか……」

するとそこへ御正室、リオの政所(まんどころ)の御姿。一介の舞娘より身を立てて、今や大奥の主となられたお方様曰く、

「スタメンなう。爺、殿は何処じゃ」
「それがまた何処かへ……」
「もうわらわに飽いて、おエヴァの方(側室)の寝所にでも参ったか?」
「そう、お拗ねあそばされても……」
「ああつまらん。帝もいっそ、わらわに腕章を預けて下されば良かったのにのう」

嗚呼、この人も面倒くさい。

その様子、決して見逃す「ストーク党」ではなかった。いざ始まった合戦の最中、彼奴ら申して曰く、

「今の赤悪魔幕府の体たらくならば、引分けに持ち込むのは容易なことよ!」

だが、そう宣って屋敷前を固めるストーク党たちの耳に響く声が。

「その企み、果たして上手くゆくかな?」

「貴様は天下の風来坊……セルビアのヴィダーミネーターでは?」
「それは悪党どもを欺く仮の姿。その方ら、余の顔を見忘れたか」
「余の顔だと? はっ、松平健……いや、ヴィダ様!」
「ご禁制のデラップ砲密造、しかと見届けた。その方らの悪事、許すわけにはいかぬ」
「……いや、ヴィダ様が斯様なゴール前に居られるはずが無い!」
「たわけめ。セットプレイである……成敗!



3

仕留めを下々の者(攻撃陣)に任されるのは、さすがに天下人。CKをファーサイドより折り返し、南蛮渡来のルチャドール、ルチャリート(小粒補強)に成敗を任された。されど、そこで終わらぬのが今の天下の御常道。何より、番組の尺がまだまだ余っておった。

「先生、御願いします」

と、ストーク党はトゥンジャイなる素浪人を投入して曰く、

「しょせんヴィダ様は、サポも未だ認めぬ暫定将軍では無いか、斬れ斬れ!」

と、痛い所をついてきた。

対して幕府も策を練る。久しぶりの市中に興奮されて、御戯れに辻斬りあそばす大御所様にどうにか退出願い、リオの政所の付き女中である茶々局(ブラウンのつぼね)を右町奉行に登用し、更にエド城門前にキャリック砲を配置して万全を期した。

気付けば、合戦終了に僅かを残して2対1。されど果たして城を守りきれるか、不安がよぎる時間帯である。ギャリー公と並ぶ赤悪魔藩の「自爆装置」こと、御乱心の風情漂うポール師匠の様子も気掛かりだ。するとヴィダ様、皆を鼓舞して申された。

「我慢だ、我慢だ、我慢坂!

その声に呼ばれたか、城下の火消しに現れたのは、「め組」ならぬ「ベンチ組」のサブメンバー、即ち、

サブちゃん。

して、今宵のサブちゃんは、お抱え力士スモウリング(土俵)か、分身の術操るブラジル忍者か、いや、それは久しく土蔵で埃を被っていたカラクリ人形、おベルたんであった。

「俺がやらなきゃ、誰がやる」

さすがはリアルでキャリントン花壇の水やり係を務める、天下の御庭番。CSI主任ポール師匠に代わって入ったおベルたんは、見事にサブちゃんとしてのお役目、即ち乱戦の露払いを勤めた。

合戦は終わった。焼け落ちたストーク党の隠れ屋敷には、公儀隠密ショウクロスの屍が。隠密としてストーク党に潜入し乍ら、昨年はベンゲル少年使節団の小姓ラムジーを暗殺するなど暗躍して参ったが、今となっては死して屍拾うもの無し。

─────────────────────────────

所変わって、エド城。

そこには見事に新主将としての勤めを果たしたヴィダ様の姿が。

「やはりヴィダ様は只の暴れん坊ではござらぬと、爺は信じておりましたぞ!」
「爺、それよりも途中で戦場を退くとは、老いたのう」
「そう申されますな、爺とてまだまだこの通り……アイタタタッ」
「爺が元気なのは、ゴルフ場だけじゃのう。はっはっは」

………
辛抱の木に花を咲かせて勝ち点3。
されど未だ天下太平の世は遠く、
それよりルーニーが帰ってきたら如何しよう、
やっぱり領民の手前、示しを付ける為に一発かました方が良いのだろうかと、
新主将として迷いの消えないヴィディッチであった。(ナレーター/若山弦蔵)

【エンディングテーマ】


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by tototitta | 2010-10-27 21:14 | Manchester United | ▲ TOP
殉職者たち
(記/minaco.)


先週のDaily Mirrorでこんな記事を見かけた時には、まさかルーたんがあんな事になるとは全然思わず、ただネタとして受け止めていたんであった。以下抜粋。

〜ファーギーを怒らせた選手トップ10〜

“(前略)ファーギーを怒らせるリスクを負ったのは、何もルーニーが初めてではない。だがこのリストが証明するように、いつだって勝者は1人だけ…。”


【第1位】 David Beckham

オールドトラッフォードでのFAカップでアーセナルに敗戦した際、ベックスはファーギーの逆鱗に触れたのだった。その激情によって蹴り飛ばされたシューズは、ベックスの目の上を数針縫う怪我を負わせる。ファーギーはやがてこの事件を「全くのアクシデント」と明かした。
What happened next? : 半年後、レアル・マドリーへ加入する為クラブを離れた。
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【第4位】Ruud van Nistelrooy

2006年カーリングカップ決勝のベンチに置かれた後、ルートはファーギーに追い出された。彼がプレミア最終節の試合から外され、キックオフの3時間前に飛び出して行った時、遂に2人の信頼関係は終わる。後に報道された話では、ルートはトレーニング場で発生したロナウドとの喧嘩により、決勝から外されたらしい。彼はロナウドに対し「お前のパパ(=ケイロス)に泣きつきゃいいだろ」と罵ったとされる。
What happened next? : 即レアル・マドリーへ売り飛ばされた。
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【第5位】 Roy Keane

キーノは長年ファーギーのピッチ上のマネジャーだったが、2人の波乱に満ちた関係は終わる。まずは2005年、キーノがポルトガルのキャンプを批判する前の事件。MUTVでリオを罵り、「週給£120,000稼ぎながらスパーズ戦じゃ20分しか役に立たねえ。お前はスーパースターか」と言い放った。キーノはキャプテンバンドを外され、リザーブゲームへ落とされた。
What happened next? : セルティックへ移籍する直前にユナイテッドを退団。
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【第8位】 Jaap Stam

2001年シーズン開幕戦、フルハムに勝利したものの酷いパフォーマンスを見せた後のロッカールームにて、スタムはオールドトラッフォードを追い出される。試合後ファーギーに叱責されると互いに応戦し合った。彼らの関係は既にスタムの暴露的自伝のせいで壊れていたが、この件が留めでユナイテッドでのキャリアに終止符を打つ事となる。
What happened next? : ラツィオへ移籍。

他も含め全部で10件の事例が挙げられている。シュマイケル(1999トレブル後殉職)、インス(1995殉職)、ホワイトサイド(1989殉職)、ストラカン(1989殉職)、マクグラス(1989殉職)、シャープ(1996殉職)…。つまり、ファーギーに逆らって無事に済んだ者は居ない。

良くもまあ各ポジション満遍なく、この錚々たるメンツが揃ったら史上最強チームが出来るほど!改めて振り返るといずれのエピソード&顛末も味わい深く、特にキーノの名言には思わず笑いも込み上げてくる。きっかけは飲酒、反抗、しくじり、自伝、女、批判、ガチ…など様々とはいえ、どれも彼ららしい最期だった。何とか侘びを入れたのはシュマイケルだけで、それぞれに闘い、儚くも殉職したけれど、身を持って一世一代のネタを残し「クラブより大事な選手などいない」掟を示したんである。

*      *

そして今週、リストの11番目にルーたんの名前が載るんではないか、と大変な騒動が持ち上がった。でも、過去の面々と比べりゃルーたんのネタは小さすぎる。そもそも浮気騒動も釈然としないし、この程度で殉職するには早すぎないか。

思えば先月、心の負傷がいつまでも癒えないルーたんを見かねて、ドイツから余計なお節介を焼く元パートナーが居た。
    「昔のお前はこんなんじゃなかった。もっとガムシャラだったじゃないか。以前見せたように、お前はもっとやれるんだ。俺の居た頃のユナイテッドはみんな常に集中してたし、今もそうだろ。こんな騒ぎなんか乗り越えられるって証明してみろ」
そんな愛のダメ出しに、「お前が言うな」とルーたんは思うかもしれない。しかしこれまで組んだパートナー達はすべて、ルーたんの愛を勝ち取ろうと必死だった(と妄想)。ルーたんに認められる=ユナイテッドでポジションが保障されるかのように、何人もの選手が試されてきた。ロンは一時その座を掴んだかに見えたが、カイくん誕生と共に捨てられた(と妄想)。

ともあれファーギーが連れて来て以来、ルーたんは座標軸の中心として存在し、彼に相応しいのは誰か?と問い続けてきた。だからもしルーたんが「俺に相応しい相手はここに居ない」と言うのなら仕方ないのかもしれない。いやむしろ、ネタ優先で選手補強をするファーギーが遂に“ホームレス刑事”にまで手を出したのを見て、さすがに「それはナイだろ」と危機感を持つのは当然かもしれない。

──けれど、やはり、それは間違いだと思う。ホレイショ…もとい、ポールさんはきっとルーたん目掛けハードタックルをお見舞いしながら言っただろう(と妄想)。
    「これから行くところはユナイテッド限定だ。有効期限は終身だ」
    「お 前 に 選 択 肢 な ど 無 い」
そう、選ぶのはルーたんじゃない────ファーギーなんだ。代理人が何を言おうが、タブロイドが何を書こうが、ファーギーが出てけと言わない限り、代々イングランドの宝はユナイテッドが保有するものである。そうでなくちゃいかん。いくら昇給したって良いじゃないか。その価値はあるんだから。親バカ。

結局、我々は解ってる。いつだって勝者はファーギーだけ。
「マンチェスターの正義(byホレイショ)」が守られて良かったよ…。

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by tototitta | 2010-10-25 21:42 | Manchester United | ▲ TOP
CSI:マンチェスター第8話『戦慄の同点劇』
(記/minaco.)


事件だ。
その日オールドトラッフォード所轄管内にて、身の毛もよだつほど恐ろしい同点事件が起きたのである。早速事件現場の検証を始めたのは、CSI:マンチェスターのラボに所属する若手達だった。
    交通事故のトラウマを抱える、アンデルソン捜査官。
    かつての魔法使いキャリーこと、マイケル・キャリック捜査官。
    そして急遽駆り出された若き野心家、ダレン・ギブソン捜査官。
お馴染み「悪は絶対許さない、球際のエキスパート」ことフレッチ捜査官はあいにく欠勤だが、やがて「マンチェスターの太陽よりどんよりした男」ことポール主任も現場に現れた。若手がせっせと物証を集める中、悠々と重役出勤するのがホレイショ…の常である。

ゆっくりと立ち入り禁止のテープを潜り、凄惨な事件の痕が残る現場に足を踏み入れるポール主任。辺りを見渡し、勿体ぶるようにサングラスを外すと一言。
「何か解ったか…」
「ガイシャは2名です。1人は小柄なフランス人のパトリス・エヴラ。もう1人は長身のオランダ人、ファン・デル・サールです。短時間でこれほどの犯行が出来るとは、ホシは単独犯じゃないでしょうね」
ギブソン捜査官の説明を聞くと、ポール主任はまた勿体ぶるようにサングラスを掛けた。

「犯行当時お前は何をしてた…?」
「え、勿論僕はオールドトラッフォードを巡回してましたよ。それが何か?」
「お前はミドルシュートが出来るようだな、ギブソン。他 に は 何 が で き る の か 大 い に 気 に な る と こ ろ だ …
そう言って、ポール主任は「ミドルしか能が無い」ギブソン捜査官を尋問した。ラボの同僚にまで執拗な追及を怠らない、それが今回の捜査の鍵を握っていたのである。

クールビューティな検死官、通称リオ姐さんはガイシャの遺体を調べていた。
「見て、エヴラのこの足にボールの痕跡があるわ。自らゴールを入れたのよ…きっと自殺ね」
そこへポール主任。
「…待て。このエヴラという男、顔を良く観察してみるんだ」
「あら、ホントだ。良く見ると満男にそっくり」
「そう…こいつは自殺点なんか与える男じゃない。鹿島でキャプテンとして湘南相手に戦っていたんだからな」
「ああ、そうだわ。鹿島も同じ週に同じようにリードしてたのを同じように追いつかれたのよね」
「…覚えとけ。 人生 に 失 望 は つ き も の な ん だ よ
鹿島とユナイテッドに何の関連があるのか不明だが、ポール主任は赤毛を一層赤くして断言した。

「ファン・デル・サールについて何か解ったか…」
相変わらず雑務はすべて若手に任せきりなホレイショ…ポール主任は、下働きするキャリック捜査官に尋ねた。
「はい。もうすぐ40歳、経験豊富なGKです。まさかガイシャがこのような事件に巻き込まれるとは、誰も思ってなかったそうです。しかし、事件当日は日差しが強く、日陰に移動した後も紫外線の影響が残っていたのではないかと」
「それで、ポロリか…」
「関係者のヴィダにも当たりましたが、こんな事は初めてだそうで、とても信じられないと」
「お前はどこにいたんだ、キャリック…」
「僕ですか?中盤辺りで縦パスを使って応戦しました」
「その中盤が不甲斐無い守備をしてるからじゃないのか…」
ポール主任はサングラス越しに一瞥した。
サールも木から落ちる…。だが、これは犯罪だ。つまりお前は必死で守るGKを見捨てたわけだな。騎 士 道 は 滅 び た …
ポール主任が頭を掻きながらそう吐き捨てると、キャリック捜査官はうな垂れる他なかった。

ポール主任は事件の目撃者、重要参考人を1人ずつ取り調べる事にした。ベルバことアンディ・ガルシアは泣きそうな顔で訴える。
「決めるべき時に決められませんでした」
「ベルバ…1つだけ言いたいことがある。もうこれからあなたは演技する必要はない
「ゴールはしたけど、後半は消えました」
「ニャニ…懺悔の準備をしろ
「ハムストリングを痛めてしまいました」
「ギグシー…悪魔の邪魔をしたのは、神だ
「自分の仕事はしたつもりですが、コイントスで混乱を招きました」
「ヴィダ…肝に銘じておけ、リオを傷つけたらお前を殺してやる
「途中から参戦したけど、心の怪我がまだ治りません」
「ルーニー…抜 け ろ 、全 部 抜 け ち ま え !

残酷すぎるポール主任のタックル(言い掛かり)である。だが彼らは容疑者ではない。じゃあ怪しいのはアリバイのないワンダーか?いや、ワンダーはただ呼ばれなかっただけだ。そう、真犯人は他にいた。オールドトラッフォード管内へ侵入し、2点差にも怯まず、2名を殺害し貴重な勝ち点1を奪い去ったウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンという組織。

ポール主任はマンチェスターの西日を背に受けて、勿体ぶるかのようにまたサングラスを掛けた。思えば、昨年から追い続けるロシアンマフィアの尻尾を捕まえようという時に、この有様。タブロイドが我らの失態を嘲るのはもう許せない、と誰もが憤った。だが、ポール主任はサングラスの奥のつぶらな瞳を輝かせて不敵に呟くのであった。

「待ってろよ、これから面白くなる」

「我々CSI:マンチェスターは決して…そう、決 し て あ き ら め な い 」
Yeah-----------------------!!!!!!

─────────────────────────────


如何にしょっぱい試合だろうが、そうゆう時こそ妄想力の発揮しどころ。
こんな時こそ現実逃避を…。
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by tototitta | 2010-10-22 00:54 | Manchester United | ▲ TOP
ギャリー・アレクサンダー・ネヴィルを称えて
(記/minaco.)

雨にも怒り
風にもムカつき
雪にも夏の暑さにもブチキレ
貧弱な身体を持ち
欲ばかりで
決して丸くならず
いつも何かを呪っている
1シーズンにタイトル3個と
カーリングカップとFAカップも獲り
あらゆることを
自分のクラブを勘定に入れ
よく怒鳴り焦りしテンパり
そして懲りず
ピッチの右のサイドのライン際の
小さな攻撃のスペースにいて
東に宿敵のリヴァプールあれば
行って挑発してやり
西に成金シティあれば
行ってその中指を立て
南に決勝点を決める友あれば
行ってキスをして怖がらなくてもいいと言い
北に移籍後愚痴る奴あれば
自業自得だから止めろと言い
無冠の時は涙を流し
ピンチのゴール前ではオロオロ歩き
みんなに兄と呼ばれ
褒められもせず
表彰もされず
さういふ主将を
我々は
愛したい

─────────────────────────────

【妄想アクターズ・スタジオ・インタビュウ】

ジェームズ・リプトン先生:さて、最後に本日のゲスト、ギャリー・ネヴィル氏に、フランスの名司会者B・ピポーが作成した恒例の10の質問といきましょう。
    Q1:お気に入りの言葉は?
    「U-N-I-T-E-D」

    Q2:一番嫌いな言葉は?
    「リヴァプール」

    Q3:心躍り、興奮するものは?
    「オールドトラッフォード」

    Q4:気持ちが滅入るものは?
    「負ける事」

    Q5:大好きな音は?
    「勝利のホイッスル」

    Q6:大嫌いな音は?
    「リヴァプールとシティのチャント」

    Q7:好きな悪態は?
    「そりゃ勿論、F●ckin' Scousers!」

    Q8:現在の仕事以外でやってみたい仕事は?
    「ユナイテッドの監督」

    Q9:絶対にやりたくない仕事は?
    「リヴァプールファンにだけは死んでもなりたくねえ」

    Q10:もし天国があるなら、着いた時、神に何と云われたい?
    「“ジョージ・ベストとダンカン・エドワーズとサー・マット・バスビーのチームに入るかい?”」

リプトン先生:では、学生の諸君と質疑応答を…。

Q:キャプテンバンドは普段どのように扱えば良いですか?(主将志望・男性)
「俺はヴェルベットの箱に丁重に保管してるのさ。もしそれをからかう奴がいたら、容赦しねえな」

Q:ポジションを得るにはどうしたら良いですか?(スタメン志望・男性)
「俺だって若い頃はなかなかレギュラーに定着できなかったもんだ。CBをやった事もある。ギグシーは17歳でもうスタメンだったのにな。ポールだってFWもしたし、ベックスの奴はセンターでやりたがったもんだが、監督の言う通り何でもこなしたもんだよ。まあ、クラブに我が身を捧げる気持ちさえあれば、スタメンだろうがベンチだろうが関係ねえ」

Q:他のクラブに移籍しようと思った事は?(トップチーム志望・男性)
「ある訳ねえだろ。そんな奴はとっとと出てけば良い。弟や…ベックスはやむを得ずそうなったが、あればっかりは仕方あるめえ。ベックスはちょっとばかし女の趣味が悪かっただけだ。誰でも欠点ってモンがある。
そりゃあな、俺だっていつかは終わりが来る。クラブが自分を必要としなくなって、自分もそれを受け入れたらな。覚悟はあるさ。まあ今のところまだ先だし、シーズンには俺ら三十路過ぎの経験ってのが必ず必要になるだろ。
何せ、最近グダグダな試合が多くて観ちゃおれん。お前らクラブの伝統ってモンを解ってんのか?その重みを背負ってんのか?シティなんぞに先越されたら恥じゃねえのか?お前ら心の底からシティが憎いか?いいか、まず聞け。我がユナイテッドはだな…

(以下フェイド・アウト、早送りのエンディング・クレジット…)
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by tototitta | 2010-10-05 22:35 | Manchester United | ▲ TOP
最後のセンターFW
(記/minaco.)

ご無沙汰です。


30代の選手は、誰もが自分のキャリアの最後を考えたりするんだろう。ユナイテッドではエドさん(39)も、ギャリー(35)やポールさん(35)も、ギグス(?)以外は毎年のように今季限りか、などと言われる。その度潜り抜けてきた幸運よ。

正直、ギャリーからキャプテンバンドが消えた時ワタシは物凄く動揺してしまったし、先日のリバポー戦勝利も壊れる兄の姿がないとどこか物足りなさを覚えるし、これが何かのフラグでない事を心から祈ってる。けれど、年齢を思えば毎シーズン「もし彼らが居なくなったらこれまで通りユナイテッドを応援できるだろうか?」と不安が過ぎるのも確か。

出来る限り、その日は遠くあって欲しいと願うばかり。きっとギグスは30年後も現役のウェールズ代表だが。


2年ぶりに代表復帰したルート(34)だって、何かと先走った記事がメディアに出るんであった。「ユーロ2010は?」とか、「HSVと契約延長か?」などと訊かれれば、HSVからオファーがあればその時考えるし、今季はELもCLもないから代表と掛け持ちでも大丈夫だし、その時点でコンディションが良ければユーロも出たいと言いつつ、先の事は何も解らない。但し、はっきりしてる事もあるらしい。
もしドイツで再び同じような怪我をしたら、自分のキャリアは終わっちまう。それは承知だ。もう一度トップへ戻る為にまた闘うなんて、そんな気にはなれそうにない。

マドリーで2度目の膝の手術をし、それからオランニェ復帰を果たす為HSVへ移籍し、完全に復活するまで1年半も掛かった。そんな困難な闘いを繰り返す程の気力はさすがに残ってないらしい。むしろ、こうして報われた事が奇跡。

─────────────────────────────

先日、フランクフルト朝刊紙にて語ったルート。
長い目でのプランなんか何もないんだよ。自分の身体に相談すれば、2012年もプレイするとか今は言えない。多分、続ける── 多分、続けない。俺にはあとどのくらいプレイするかなんて考えはないんだ。
もしHSVにCL出場権があったら良かったのにな。でもそれは、俺にとってCLを去るか、残るかのタイムアップだって気がする。

メッシはストライカーか?(と、しばし悩む)ゴールするし、それをお膳立てもしてドリブルもするし、ちょうどロンみたいな。新しいスタイルだ。俺みたいなどっちかっつうとトップで張る典型的9番、いつ何が起ころうとボックス内に居ようとする、そうゆうストライカーはなかなか見なくなった。

ボックス内で俺は最大の能力を引き出せる。すべては秒未満で同時に起こるんだ。DFは何処か?フリースペースは何処か?ボールを持った味方は何人いる?多くの事を直感や本能でやらねばならん。
ストライカーとして活きの良さが要る。さもないと敵から逃れるなんて無理だ。少しだけ速く、よりスマートに、そして連中が待ち構えるのとは違った事を常にしなきゃならん。
単に経験ってもんじゃない。身体が伴わなくちゃ。もし俺がいつか引退を考えるとしても、今はフィジカル的にやれるし、やがてそれが出来なくなった時引退だと多分思うべきなんだ。

純然たるセンターFWは絶滅種だとワタシも思う。

ルートがユナイテッド時代に150点挙げた中で、ボックス外からのゴールはたった1度きり。殆ど全てが最前線で敵と直接対峙して闘い、文字通り奪い取ったもの。ボックスという主戦場から決して逃げないし、敵に破かれたユニはセンターFWの勲章。ゴールとは説得力。

今のFWはリスクを避けサイドに開くか、サイドから中へ入るか、得点より守備するようなタイプばかり。現代のフットボールはゲルト・ミュラーじゃなく、そんな選手を戦術の駒として重用する。だからこそセンターFWとして居場所を求め、ルートはドイツに辿り着いた。

センターFWは畳の上で死ねない。きっと最後の最後までペナルティボックスのど真ん中で、全身ガチストライカーを全うするつもりなんだろう。

そういや、最近オランダの地元Ossとアイントホーフェンで“RvN Academy”なるフットボールスクールを立ち上げたとの事。恵まれない環境の子供達を支援する目的で慈善団体と連携しスタッフを集め、一過性のイベントでなくかなりガチで本格的組織となっている模様。当然ルート校長兼コーチはオフの間せっせと業務や会議に勤しみ、着々と準備を進めていた。つまり、もしかしたらこれって、引退後のプランなんじゃなかろうか…。
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by tototitta | 2010-09-28 00:02 | Ruud van Nistelrooy | ▲ TOP
愛と哀しみのベルバ
(記&画/minaco.)

【#3 / UTD × West Ham United 3-0】

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by tototitta | 2010-09-03 21:03 | Manchester United | ▲ TOP
コテージは痒かった
(記&画/minaco.)


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by tototitta | 2010-08-24 22:01 | Manchester United | ▲ TOP
“Van The Man” <其の8>
(記/minaco.)
ようやく最終回です。

08
マンチェスター・ユナイテッドは、ホームで毎試合およそ7万人を集める。そして、その中にはいつもレオンティンがいる。ルートは後半残り20分で出場した。試合は0−0に終わった。
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    【オールドトラッフォードのトンネルから程近くの席で、レオンティンが観戦しているところ。チャンスが来れば立ち上がり、クリアされると溜息をついてまた座る。周りのユナイテッドファンと同じように。
    試合が終わり、選手達がトンネルを引き揚げて行く。彼女は黙ってそれを見つめている。
    試合後、選手駐車場には大勢のファンが待ち構えている。いつものようにルートは彼らにサインし、自分の車へ向かう。】
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◆          ◆
0−0。スコアレスドロー。タイトルは不可能。そして、物事が悪くなった時の事に思いを巡らす。ファーガソンは彼の最高のストライカーをカーリングカップ決勝のベンチに追いやり、プレイさせなかった。
    【帰途に就く車の中。ルートは夜のマンチェスター市街を運転しながら、インタビュウに答える。】
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「あれは本当に傷ついた」

── 君は説明を求めなかったの?
「うん。何をしたって気持ちは晴れないさ。起きた事が事実で、それが現実。その後…何を訊けっていうんだ。答えは……もう、済んだ事だよ」

──元には戻せないのかい?
「(首を振って)…ああ」

── 来年もマンチェスターでプレイする?
「答えるのは無理だよ。俺はいつだってここに戻りたいさ。何も問題がなけりゃ。
俺のファンやクラブへの気持ちを変えるものなんかない。永遠にそんなものはない。
永遠にね。どうやっても
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    【前を見つめ言葉に詰まりながら、唇を噛む。オレンジ色の街灯のせいか、涙目なのか、目が赤い。
    車は住宅街にある自宅に到着。カメラは中まで入らない。煉瓦造りで英国風2階建ての家は、暗く静まり返っている。車から荷物を降ろし、ルートは玄関を開ける。】
「ただいま」
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◆          ◆

ファーガソンが事態を悪化させた。プレミアリーグ最終戦の直前、彼はルートに荷物をまとめろと言った。もはや、ベンチにさえ彼の居場所はなかった。その瞬間ストライカーは混乱し、激怒した。
彼はどんなプレスとも接触を避けた。話す事が全部間違って取られた。
2週間後、スイスでのトレーニング・キャンプでルートは少しだけ話してくれた。

    【オランニェの練習場にて。ルートが答える。】
「俺はクラブでベストシーズンの一つを過ごしてたんだ」

── でも、ファーガソンによって追い出された。それとも、君が出て行ったの?
「彼に“出て行け”って言われた」

── その時の君の立場を我々はどう書けばいい?
「あの時、俺は1人ぼっちだって気がしたよ」
マンチェスターに戻っても、何ともならないようである。彼は他のチームでプレイしようとしている。誰もが今、ストライカーの後を追いかける。
「ああ、有り得る。それは有り得るな」

── この5年間の終わり方としては、相応しくない結末だ。
「これが俺を強くさせるんだ。選手としても、人間としてもね」

ルートの将来はイングランドにはない。しかし、すべては不確かだ。彼自身にさえも。彼はそれについて考えたくない。ワールドカップが終わるまで。
キャリアのクライマックスであるワールドカップが終わるまでは。
d0031385_2142160.jpg

〜完〜


─────────────────────────────

【付記】

未だに、当時の事をワタシはよく憶えています。

ユナイテッドでの最終シーズン(2005-06)、ルートはリーグで21点を挙げ2度目の得点王も狙えたけれど、チームはチェルシーに大差を付けられてタイトルを逃しました。

フレッチはキーンに公然と叱責され、ロンは悩みの種で、フィルがそれを叱咤し、ギグスはCHをこなし、ルーたんはしばしば退場し、リオは時々ポカをやり、スミシーが大怪我を負い、ブラウンは相変わらずで、ポールさんは目の病気で離脱し、オーレは長いリハビリに耐え、キーンが突然退団し、ギャリーが新主将となり、グレイザー一家がクラブを買収した後ファンは懐疑心に揺れ、ファーギーは批判され、おシェイはおシェイでした。そして、ジョージ・ベストがこの世を去りました。

何もかも激動した時代の変わり目であり、我々にとって近年で最も辛い時期でした。信仰を試されたかもしれない。けれど、そんな中でもユナイテッドがホームのチェルシー戦でファンのプライドを満たした最高の勝利は、モスクワでのCL決勝以上に忘れられません。

そのゴールを挙げたのは、フレッチ。
その時、キャプテンバンドを巻いたのがルートでした。

すべて終わってしまった事。そもそもルートが初めての殉職ではないし、最後でもない。だけど、このドキュメンタリーは、その後ずっとワタシの心の支えになりました。

事実において、ルートの5年間がユナイテッドファンにどれ程の価値があるのか解らない。ただ、彼がクラブの歴史を悉く勉強し、チームのデータをすべて憶え、ファーギーに手紙を書き、どん底の時期に5試合キャプテンバンドを任されファンに誠意を示し、キーノの引退試合に立ち合わせてもらえず酷く悔やんだ事。数字や記録には一切残らないけど、それこそがワタシにとっての真実なのです。

ああ、今更未練がましくてすみません。
こんな真夏に暑苦しくてすみません。
長々と痛くてすみません。
でもお盆だし、ユナイテッドの新シーズンが始まる前に、オールドトラッフォードを彷徨う殉職馬の魂を供養しておこうと思って…(嘘)
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by tototitta | 2010-08-20 21:05 | Ruud van Nistelrooy | ▲ TOP
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